飲食店の価格改定では、理由が正しくても、告知が直前だったり情報が媒体ごとに違ったりすると、お客様を戸惑わせます。大切なのは、価格変更の事実、背景、開始日、今後も守る価値を、同じ内容でわかりやすく届けることです。ここでは、Instagramと公式LINEの役割を分けながら、現場で迷わない配信順を解説します。
告知文を書く前に、価格改定の事実を一枚にまとめる
最初に文章を考えるのではなく、店舗内で確定している情報を整理します。担当者によって説明が変わると不信感につながるため、スタッフ、メニュー表、予約サイト、SNSで同じ内容を案内できる状態が先です。
理由は「諸般の事情により」だけで終わらせず、実際に確認できている範囲で簡潔に伝えます。原材料費や物流費など複数の要因がある場合も、事実でない理由を足したり、苦しい事情を長く並べたりする必要はありません。
事前に確定する5項目
- 改定日:何月何日の営業から新価格になるか
- 対象:全商品か、一部メニューか、コースや追加料金も含むか
- 新価格:税込価格と、必要に応じて旧価格との差
- 理由:店舗として事実確認できる背景
- 変えない価値:品質、量、接客など今後も大切にすること
Instagramと公式LINEの役割を分ける
両方に同じ長文を貼るのではなく、媒体ごとの役割を決めると伝わりやすくなります。ただし、改定日や価格などの事実は必ず一致させます。
Instagramは公開情報の置き場にする
Instagramのフィード投稿には、対象メニュー、新価格、改定日、理由をまとめます。後から確認できるよう投稿をプロフィール上部に固定し、ストーリーズでも知らせてハイライトに残すと、見逃した方にも案内しやすくなります。
公式LINEは既存のお客様へ直接届ける
公式LINEは通知性が高いため、結論を先にした短い文章が向いています。詳細をInstagramの投稿や自社ページで確認できるようにし、深夜の配信や短期間の一斉配信を重ねないことも大切です。
おすすめの配信順は、店内整備から告知、個別通知へ
価格改定のお知らせは、一般的に実施日の1〜2週間前を一つの目安にすると、来店予定のお客様が確認する時間を取りやすくなります。予約が先まで入る店や改定対象が多い店は、より早めに案内するなど、予約期間に合わせて調整してください。
- 店内で共有する:スタッフ用の説明文と質問への回答をそろえ、レジ、注文端末、紙メニュー、予約ページの変更準備を済ませます。
- Instagramのフィードに掲載する:最も情報量の多い正式なお知らせを先に置きます。お客様が後から見ても対象と日付がわかる内容にします。
- ストーリーズで入口を作る:同日中に要点を知らせ、フィード投稿へ誘導します。重要なお知らせとしてハイライトにも保存します。
- 公式LINEで届ける:Instagram掲載後、営業時間やお客様が読みやすい時間帯に配信します。通知文だけで価格がわかるようにし、詳細の確認先も添えます。
- 直前と実施後を整える:必要な場合は数日前にストーリーズで再案内し、改定日にはすべての価格表示を新価格へ統一します。LINEの再通知は、予約客など必要な方に絞る方法もあります。
そのまま調整できるInstagram・公式LINEの文例
文例は店舗の実情に合わせ、日付、商品名、価格、理由を必ず確認してから使います。「今後も変わらない価値」を一文入れると、単なる値上げのお知らせではなく、店の姿勢まで伝えられます。
Instagramの文例
価格改定のお知らせ。いつも当店をご利用いただき、ありがとうございます。○月○日より、一部メニューの価格を改定いたします。対象は○○で、税込○円から税込○円へ変更となります。今回の改定は、○○の価格上昇を受け、これまでの品質を維持するために決定しました。今後も○○を大切にし、安心してお食事を楽しんでいただける店づくりに努めます。ご理解を賜りますようお願いいたします。
公式LINEの文例
価格改定のお知らせ。いつもご来店ありがとうございます。○月○日より、○○を税込○円に変更いたします。理由は○○です。対象メニューと新価格の一覧は、こちらのお知らせからご確認いただけます。ご不明な点は、このLINEへお送りください。
配信後は質問対応と価格表示の一致まで確認する
投稿して終わりではありません。コメントやLINEで質問が届いたら、まず意見を受け止め、決定済みの事実を落ち着いて案内します。個別の予約や注文に関わる内容は、公開コメントに個人情報を書かず、必要に応じて個別のやり取りへ切り替えます。
- 店頭、レジ、注文端末、予約ページ、SNSの価格が一致しているか
- 旧価格の固定投稿やハイライトが残っていないか
- スタッフ全員が改定日と対象メニューを説明できるか
- 質問の多かった点を記録し、次の案内やよくある質問へ反映したか
反応を見るときは、否定的な声だけで判断せず、質問数、投稿の保存、案内先の閲覧、改定前後の予約状況など、店舗で確認できる項目を並べます。数字が取得できなかった項目はゼロとせず、未計測として次回の計測方法を決めることが重要です。
価格改定を、店の価値を伝える機会に
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