ホーム / SNS運用コラム / SNS運用

SNS運用

SNS運用代行の契約終了前に確認したい動画⁠・アカウント⁠・分析データの引き継ぎ

SNS運用代行の契約が終わるとき、投稿だけ引き継げば十分とは限りません。動画素材の利用権、アカウントの管理権限、分析データが曖昧なままだと、次の運用担当者が投稿できない、過去素材を再利用できないといった問題が起こります。

大切なのは、終了日までに『誰が、何を、どの形式で渡し、どの状態なら完了か』を合意することです。ここでは、発注側と運用会社の双方が確認しやすい順番で、実務上のポイントを整理します。

引き継ぎは契約書の確認から始める

まず、契約書、発注書、仕様書、チャットでの追加合意を確認します。成果物の所有権、著作権、利用範囲、データの保管期限、契約終了後のサポートがどのように定められているかを一覧にしましょう。

引き継ぎ準備は、一般的に終了日の30〜60日前を目安に始めると余裕があります。ただし、対象アカウント数や動画本数、社内承認の工程によって必要期間は変わるため、契約条件を優先してください。

最初に作る引き継ぎ台帳

  • 対象となるTikTok、Instagram、LINE公式アカウント
  • 動画、静止画、台本、投稿文、デザインデータ
  • 分析レポート、広告データ、投稿カレンダー
  • 各項目の保管場所、形式、担当者、受領期限

動画はファイルだけでなく利用条件も受け取る

完成動画を受け取っても、自由に編集・再投稿できるとは限りません。出演者、撮影者、編集者、音源、画像素材など、複数の権利や利用規約が関係するためです。

動画ごとに確認したい項目

  • 納品範囲:完成動画だけか、撮影素材、字幕なし動画、サムネイル、台本も含むか
  • 編集可能性:縦横比の変更、切り抜き、テロップ差し替え、広告転用が可能か
  • 利用範囲:自社SNS、Webサイト、店頭、広告など、どこまで使えるか
  • 第三者素材:音源、フォント、画像、テンプレートの利用期限や媒体制限がないか
  • 出演同意:従業員、顧客、モデルの掲載期間や削除条件が記録されているか

プラットフォーム内で使える音源が、別媒体や広告でも使えるとは限りません。判断が難しい素材は一覧化し、契約書や各サービスの最新規約を確認してください。権利関係に疑義がある場合は、弁護士などの専門家へ相談するのが安全です。

アカウントは所有者と権限を整理する

パスワードを送るだけの引き継ぎは、漏えいや退職者によるアクセスの原因になります。可能な限り各サービスの管理者招待機能を使い、自社を最上位の所有者または管理者に設定したうえで、不要になる運用会社の権限を外します。

  1. 登録メールアドレスと電話番号を自社管理のものにする
  2. 自社担当者を管理者として追加し、実際にログインできるか確認する
  3. 二段階認証、復旧コード、連携端末の管理者を切り替える
  4. 広告アカウント、決済方法、外部ツールとの連携も確認する
  5. 受領確認後に、旧担当者や不要な外部ユーザーの権限を削除する

LINE公式アカウントではMessaging APIや予約システム、InstagramではMetaのビジネス資産など、表から見えにくい連携があります。投稿できることに加え、分析閲覧、広告配信、請求確認までテストすると抜け漏れを減らせます。

分析データは次の改善に使える形で残す

画面のスクリーンショットだけでは、期間比較や投稿別の再集計が難しくなります。管理画面から取得できるCSVなどの元データと、判断の背景が分かるレポートの両方を受け取りましょう。取得できる項目や保存期間はサービスごとに変わるため、終了前の書き出しが重要です。

最低限そろえたい分析資料

  • 投稿別の表示数、視聴維持、反応、保存、リンク行動
  • フォロワー属性と増減、問い合わせや予約への導線実績
  • 伸びた投稿と伸びなかった投稿の仮説、実施した改善内容
  • 広告費、配信期間、対象、成果の定義と集計条件
  • 次の担当者が継続すべき企画、停止すべき施策、未検証の案

数値を見るときは、集計期間、タイムゾーン、自然投稿と広告の区分、コンバージョンの定義をそろえます。条件が違う数字を単純比較しないことが、引き継ぎ後の誤判断を防ぐ基本です。

検収表と引き継ぎ会で完了状態をそろえる

ファイル共有だけで終了せず、発注側、旧運用会社、必要に応じて新担当者が参加する引き継ぎ会を設けます。実際の画面を見ながら、権限、保存先、予約投稿、問い合わせ対応中の案件を確認しましょう。

  1. 台帳の各項目に受領日と確認者を記録する
  2. ファイルが開くか、元データが欠けていないか確認する
  3. 自社環境から投稿、分析閲覧、問い合わせ返信を試す
  4. 未完了項目、修正期限、契約終了後の連絡窓口を文書化する
  5. 個人情報を含む複製データの返却・削除方法を合意する

特に、予約投稿、未返信コメント、進行中のキャンペーン、広告の自動課金は見落としやすい項目です。終了日時点の状態を記録し、責任の切り替わる時刻まで決めておくと安心です。

終了後も止まらないSNS運用を一緒に整えます

良い引き継ぎは、契約を終えるためだけでなく、蓄積した知見を次の成長につなげるための工程です。株式会社ネクステでは、TikTok・Instagram・LINE公式アカウントを横断し、動画制作から導線設計、分析までを整理して支援しています。現在の運用状況や引き継ぎ範囲に迷ったときは、SNS運用の無料相談からお気軽にご相談ください。

← SNS運用コラムの一覧へ戻る